EIU民主主義指数(2006–2024)— 国を選び、18年の歩みを追うインタラクティブVizを作った話

EIU民主主義指数(2006–2024)— 国を選び、18年の歩みを追うインタラクティブVizを作った話

今週のお題

MakeoverMonday 2026 Week 17 のお題は、Economist Intelligence Unit(EIU)の Democracy Index 2024 でした。167か国を対象に、選挙過程・政府機能・政治参加・民主政治文化・人権/市民自由の5つのサブ指標を 0〜10 で採点し、総合スコアでレジームを4分類(Full democracy/Flawed democracy/Hybrid regime/Authoritarian regime)するものです。

データ自体は167か国 × 17時点(2006〜2024)= 2,839行という長期パネル。「世界全体の構図」「地域差」「個別国の軌跡」のどれを主役にするか が一番悩むお題でした。

作成したダッシュボード

→ https://is.gd/kfWD4F

『EIU Democracy Index Explorer — Select a country, trace 18 years』というタイトルで、「国を選ぶと、その国の18年が4つの図すべてで一斉にハイライトされる」 インタラクティブViz を作りました。

工夫した点・こだわり

1. データの「重さ」をダークテーマで受け止める

民主主義指数は数字こそ抽象的ですが、背後にある現実(戦争・抑圧・市民の自由)はかなり重いテーマです。白背景だと数字遊びになりかねない と感じたので、ダークテーマ+低彩度のRdYlBuに振り、レジーム分類の色(赤=権威主義、青=完全民主主義)を「温度」として読めるよう統一しました。

2. 「世界の中の一国」という視点を主役に

世界平均や地域別ランキングはすでに多くのVizで語られているテーマです。差別化のため、本Vizでは 「ユーザーが選んだ1か国の18年を、世界の文脈の中で読む」 という体験設計に振り切りました。

  • 左上の世界地図で国を選択
  • 右上のラインチャートで、選んだ国の軌跡だけが白くハイライト
  • 左下のスキャッタープロットで、その国の「2024年の水準(X軸)×18年間の変化幅(Y軸)」がどこにあるか一目で分かる
  • 右下のスモールマルチプルで、5つのサブ指標がどう動いてきたかを追える

3. 動的ナラティブで「見ただけで分かる」にする

国を選ぶと、上部に動的な解説文が表示されます。例えば日本を選ぶと:

Score moved 8.15→8.48 from 2006 to 2024 (Δ+0.33, stable); remained a full democracy; recent 5y stable (last 5y Δ+0.49).

長期トレンド・直近5年・レジーム遷移を1行に圧縮しています。読者がチャートを読み解く前に、結論が先に降りてくる 構成にしました。

使ったTableauの技術・Tips

ローカルの .twb を読み返しながら、特に効いた技術を3つ紹介します。

① セット+FIXED LOD で「選択された国」をクロスシートで保持

ハイライト対象の国を全シートで共有するため、Entity セット を作り、以下のFIXED LODで「選択された国名」を1つの値として固定しています。

{max(iif([Entity セット], [entity], null))}

このスカラー値を各シートで使うことで、シート間で選択状態を一貫させられます。iif の中で「セットに入っていない国は null」として落とすのがポイントで、max を取ることで結果として「選ばれた1か国」が残ります。

② 2006→2024 の変化幅を1本の式で算出

スキャッタープロットのY軸「Changes from 2006 to 2024」は、以下のFIXED LODで算出しています。

{fixed [entity] :
  sum(iif([year]=2024, [Democracy Index], null))
  - sum(iif([year]=2006, [Democracy Index], null))}

国ごとに「2024年の値」と「2006年の値」を別々に集約してから差を取る、いわゆる 「ピボットせずに横軸の差分を計算する」 パターンです。データを縦長のままにできるので、地図・ライン・スキャッターでデータソースを共有できます。

③ パラメータで「色の意味」を切り替える

ダッシュボード右上の「select color」パラメータで、地図の塗り分けを「地域別 / レジーム分類」と切り替えられます。CASE文で色のキーになる属性を切り替えるだけのシンプルな実装です。

case [p.color]
  when 0 then attr([world_region_according_to_owid])
  when 1 then attr([regime_classification])
end

「色は1つの意味しか持てない」という制約の中で、ユーザーに視点を選ばせる という解決策です。

学び・振り返り

データ分析の前段で、「どの切り口を主役にするか」 に時間をかけたのが今回の最大の収穫でした。167か国 × 18年というパネルデータは「世界平均で語る」「ランキングで語る」「変化幅で語る」「個別国で語る」と切り口が無限にあります。安易にダッシュボードに全部詰め込むと、結局なにも伝わらないVizになりがちです。

今回は 「選んだ国の18年を世界の中で位置づける」 という1つの問いに絞り、地図・ライン・スキャッター・スモールマルチプルを「同じ問いに対する4つの角度」として配置しました。Vizを作るときは「何を見せるか」より「何を捨てるか」を先に決めた方が、結果として読者に届くものになるという基本に立ち返る回でした。

世界平均が緩やかに後退(5.52→5.17)し、167か国中58か国がスコアを落としているという事実は、特定の国にフォーカスすればするほど、世界全体のトレンドが背景として浮かび上がる という設計でも伝わるはずです。


Tableau Public プロフィール: https://public.tableau.com/app/profile/tamaball38175/vizzes


⚠️ 注記: この記事はAIを活用して生成されています。内容に誤りが含まれる可能性があります。技術的な詳細については公式ドキュメントも合わせてご確認ください。


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