Gulf Dependency vs US Supply Power ― 石油覇権の百年史をTableauで可視化する

Gulf Dependency vs US Supply Power ― 石油覇権の百年史をTableauで可視化する
公開日: 2026-04-07 カテゴリ: MakeoverMonday
今週のお題
今週のMakeoverMonday(2026 Week 14)のデータは、国別石油生産量(1900〜2024年)です。 データソースは Our World in Data で、米国・湾岸産油国(イラク・オマーン・カタール・サウジアラビア・UAE)などの国別生産量が年次で記録されています。
「誰が世界の石油を支配してきたか」という問いは、エネルギー安全保障・地政学・経済の観点からも非常に重要です。1960〜70年代のオイルショック、2010年代のシェール革命など、歴史的な転換点がデータに刻まれています。
作成したダッシュボード
タイトルは「Gulf Dependency vs US Supply Power」。 湾岸(Gulf)と米国(US)の2軸に絞り込み、100年以上の石油覇権の変遷を1画面で伝えることを意識しました。
工夫した点・こだわり
2パネル構成で「量」と「シェア」を同時に見せる
上段に絶対量(バレル)の折れ線グラフ、下段に全体比率の積み上げ面グラフを配置しました。 絶対量だけ見ると、湾岸も米国も増加トレンドに見えます。しかしシェアで見ると「誰が相対的に強くなったか」が浮かび上がります。量とシェアをセットで見せることで、歴史の転換点がより鮮明に伝わります。
ドーナツKPIとパラメーターアクションの連携
左上のドーナツチャートは「選択した年の生産シェア」を表示します。 折れ線グラフ上の任意の年をクリックすると、ドーナツがその年のデータに切り替わります。デフォルトは最新年(2024年)を表示し、選択解除すると自動で最新年に戻る設計です。
カラーと背景のコントラスト
黒背景に、ゴールド(湾岸)と青(米国)のシンプルな2色対比を採用しました。 タイトルもゴールドと青で色分けし、凡例なしで直感的に理解できる配色を目指しました。
使ったTableauの技術・Tips
グループ化計算フィールド(IIF + IN演算子)
複数の湾岸産油国を1つのグループとして扱うため、以下の計算フィールドを作成しました。
// c.Entity(group)
IIF(
[entity] IN ("Iraq","Oman","Qatar","Saudi Arabia","United Arab Emirates"),
"Persian Gulf oil producers",
[entity]
)
エイリアス機能で「Persian Gulf oil producers」→「Gulf Supply」、「United States」→「US Supply」と短縮表示しています。複数国を1ディメンションにまとめる際に有効な手法です。
LOD + パラメーターを組み合わせた動的フィルター
KPIシートのフィルタリングには2段階の計算フィールドを使用しています。
// f.max_year(LOD計算)
[year] = {MAX([year])}
// f.selected year(パラメーター連携)
IF [p.year] = 9999
THEN [f.max_year]
ELSE [p.year] = YEAR([year])
END
パラメーターが9999(未選択状態)のときは最新年を自動表示し、年を選択するとその年に切り替わります。LODとパラメーターを組み合わせた実践的なパターンです。
パラメーターアクション(クリックで年を切り替え)
折れ線グラフをクリックすると p.year パラメーターが更新され、KPIのドーナツが連動します。 アクションの「選択解除時」の挙動を値 9999 に設定することで、クリック解除時に最新年へ自動リセットされます。
min(1)を使ったKPIレイアウト
KPIシートでは min(1) という定数計算フィールドを2つ作り、列に配置することで2つのピエチャートを横並びにしています。ピエチャートの横並び配置はTableauでは直接できないため、このテクニックで実現しています。
学び・振り返り
2024年時点で米国シェアは54.5%、湾岸45.5% という結果は、シェール革命前(2005年頃)には考えられなかった数字です。 1980年代には湾岸が全体の約80%を占めていた時代があったことも、積み上げ面グラフで明確に読み取れます。
データの絞り込みも判断の連続でした。ノルウェーはデータから除外し、米国と湾岸産油国の2グループに絞ることで、ストーリーが明確になりました。「何を見せないか」を決めることも可視化の重要な設計です。
次回は、ツールヒントの見せ方(カスタムツールヒントで補足情報を追加)をもう少し丁寧に作り込みたいと思います。
Tableau Public プロフィール: https://public.tableau.com/app/profile/tamaball38175/vizzes
⚠️ 注記: この記事はAIを活用して生成されています。内容に誤りが含まれる可能性があります。技術的な詳細については公式ドキュメントも合わせてご確認ください。
