【必見】 優れたTableauダッシュボードを作成するための秘訣!
- 「Tableauダッシュボードの作り方が知りたい!」
- 「社内のDXに役立つTableauの実践的スキルを身につけたい!」
- 「使われ続けるTableauダッシュボードを作り続けるにはどうしたら良い?」
- 「Tableauを学んで副業や転職したいけどどうしたら良いかわからない」
そういったお悩みはありませんか?
昨今、デジタルトランスフォーメーション(DX)という言葉を聞かない日はありません。
企業などの民間分野や自治体等の公共分野において、DXを推進するためにも「データの可視化」は重要な最初の取り組みの一つです。
本記事で扱うTableauは、直感的な操作性や高機能な分析機能で「データの可視化」を支援するソフトウエアとして、多くの企業や自治体に採用されています。
読者の皆さんの中にも、Tableauを使った社内のデータ活用やDXの取り組みを進めている方々も多いのではないでしょうか?
1回目の記事として、tamaball3自身のTableauとの関わりをお話しながら、tamaball3が考える”優れたTableauダッシュボードを作成するための秘訣”をお伝えしていきます。
最初にわたし(tamaball3)のプロフィールをご紹介しておきますね。
お仕事としては、いくつかの企業に所属し、地域創生に関わるデータを活用した地域創生コンサルや、企業におけるDX推進のお手伝いをさせていただいています。
最も得意な領域はTableauやExploratoryといったBIツールを使ったダッシュボード開発、データ分析です!
ちなみにTableauPublicでは約450個(2024年6月現在)のTableauダッシュボードを公開中です!
BIツールのスキルを起点に、Snowflake、BigQuery等のクラウド型DWHを使ったデータエンジニアリングの領域。ウェブ解析士として、GoogleAnalyticsやデジタルマーケティングの領域にも取り組んでいます。
保有している資格等は、以下の通りです。
- DATA Saber(Master) Revolutioner with DATA
- Tableau Desktop Specialist
- ウェブ解析士
- Google アナリティクス認定資格
こうしたプロフィールを持つtamaball3が、
Tableauを使った組織内DXの推進だけでなく、読者の皆さんがTableauを学び、またキャリアアップしていくためのヒントを少しでもお伝えできればと思います。
どうぞよろしくお願いします!
1. Tableauとは?
みなさまの中には、すでにTableauについて詳しくご存知の方もいらっしゃると思いますので、この章では簡単にTableauについてご紹介しますね。
Tableauは、ビジネスインテリジェンス(BI)およびデータ可視化ツールとして、複雑なデータを理解するために、視覚的なグラフやチャートで簡単に表現することができるソフトウエア(もしくはクラウド型サービス)です。
最近流行りのデジタルトランスフォーメーション(DX)の取り組みの一貫で、多くの企業、自治体等でも広く利用されています。
データアナリスト、ビジネスアナリスト、経営陣にとっては、データからインサイトを引き出し、意思決定をサポートする不可欠なツールであると同時に、現場でデータを用いた意思決定を支援するいわゆる”セルフ型”BIツールでもあります。
そのため、個人レベルで根強いファンも多く、Tableauユーザ会などのコミュニティ活動が活発である点も、Tableauの大きな特徴の一つです。
特徴(機能面)
Tableauの機能面における特徴は以下の3点です。
- 直感的な操作性: ドラッグ&ドロップ操作で簡単に視覚的なレポートやダッシュボードを作成できます。
- 高度な分析機能: リアルタイムデータのインタラクティブな視覚化が可能で、複雑なデータセットも簡単に解析できます。
- 幅広いデータソースとの連携: Excel、CSV、データベース、クラウドサービスなど、多様なデータソースに接続してデータを統合できます。
直感的な操作性でデータをビジュアル化できるのは、Tableauの大きな魅力です!
一方、より高度なデータ分析やAI連携といった分野では、Tableauだけでこなせない処理もあるのも事実です。
RやPythonなどのプログラミングツールと組み合わせることも多いようです。
tamaball3自身、日頃の業務の中でTableauをフルに活用しています。データを扱うスピード感、そのビジュアルによるデータの理解度の違いを日々実感しています。
扱うデータ様式も当初はエクセルやCSV中心でしたが、最近はSnowflakeやBigQueryといったクラウド型のデータベースとTableauを連携させるシーンも多くなってきています。
より統計的な知見(例えば、回帰分析やテキストマイニングなど)を必要とする場合は、Exploratoryというソフトウエアを組み合わせて使うことがあります。この辺りの実践的なお話も、おいおいこのブログで触れていきますね。
利用シーン
Tableauは、さまざまな業界の中で様々なユースケースで幅広く利用されています。
例えば、以下のような利用シーンがあります。
- マーケティング分析: キャンペーンの効果を可視化し、顧客セグメントごとのパフォーマンスを分析して最適なマーケティング戦略を策定。
- 営業パフォーマンスのモニタリング: 売上データをリアルタイムで追跡し、地域別や製品別の売上トレンドを分析して営業戦略を最適化。
- 財務分析: 収益、コスト、利益率などの主要財務指標を可視化し、経営判断に必要なインサイトを提供。
- サプライチェーン管理: 在庫レベル、供給元のパフォーマンス、物流コストなどのデータを分析し、効率的なサプライチェーン運営を支援。
- 顧客サポート分析: 顧客サポートチケットの処理状況や対応時間を可視化し、サービス品質の向上や顧客満足度の改善に役立てる。
経営層、現場での業務に関わらず、とにかくデータを扱う様々なシーンにおいて、高度な分析を直感的な操作性で実現できるTableauは大きな武器になります。
tamaball3自身、例えばデジタルマーケティングにおけるGA4データを使ったWebサイト分析、Goole Search Console検索分析、アンケート分析などで、Tableauを積極的に活用しています。趣味(?)の分野での活用もありますが、その点については、後の章で触れますね。
もう一つの(大きな)Tableauの強み
機能的な特徴とは別に、
Tableauには大きな特徴、強みがあります。
Tableauに関わる豊富なオンラインコミュニティとリソースがあり、Tableauの利用者は初心者から上級者に限らず、そのコミュニティとつながることで大きなメリットを得ることができる点です。
日本におけるTableauコミュニティ
日本における代表的なTableauコミュニティ2つをご紹介します。
- 日本Tableauユーザ会(JTUG): 全国各地で定期的に開催されるイベントやオンラインセミナーを通じて、Tableauの活用方法を学ぶことができます。
- DATASaber:Tableauユーザー向けの包括的なリソースおよびサポートコミュニティです。コミュニティ発の独自の認定プログラムがあり、多くのDATASaber認定者を輩出しています(2024年5月末時点で約2000人)
これらのコミュニティ活動は、Tableauを学びたい、活用したいという人々にとって非常に有益なコミュニティとなっています。
コミュニティのサポートを受けながら、効率的に、またコミュニティ参加者間の交流を楽しみながらTableauスキルを向上することができます。
tamaball3自身、日本Tableauユーザ会(JTUG)に所属する四国Tableauユーザ会の活動等、Tableauコミュニティに参加しています。2024年3月には中四国Tableauユーザ会合同イベントを開催し、参加された皆さんと共に、オープンデータを使った四国の観光分野のデータ分析にチャレンジしました。
2020年1月にはDATASaber認定を受けました。その後、tamaball3自身のキャリアパスにも、良い意味で大きな影響を受け現在に至ります。
キャリアパスの話もおいおい、本ブログの中で触れていきますね
引用:https://jtug.jp/event/240326chugokushikoku/
2. Tableauでつくるダッシュボードとは?
Tableauでつくるダッシュボードは、複数のビジュアル化されたチャートを一つの画面にまとめ、インタラクティブに表示することができる強力なツールといえます。
「データを見て理解を促進させる視覚的表現」とも定義できます。
ダッシュボードでデータを確認することで、データの全体像を把握しやすくなり、データを使った迅速な意思決定が可能になるのです。
特徴
- 複数のビジュアライゼーション: グラフ、チャート、マップなどを組み合わせて表示し、データの多角的な分析を可能にします。
- インタラクティブ性: ユーザーはフィルターやアクションを用いて、データを動的に操作し、特定の詳細情報を掘り下げて閲覧できます。
- 使いやすいインターフェース: ドラッグ&ドロップ操作で簡単にダッシュボードを作成し、直感的にカスタマイズできます。
- リアルタイムデータ: 最新のデータを自動的に更新し、常に最新の情報を表示することができます。
ダッシュボードの種類
ダッシュボードには、大きく分けて「探索型ダッシュボード」と「説明型ダッシュボード」の二つのタイプがあります。それぞれの特徴と利用シーンについて説明しますね。
まず、「探索型ダッシュボード」
ダッシュボードの利用者がデータを自由に探索し、新たな洞察を得ることを目的としたダッシュボードです。
以下の特徴、利用シーンがあります。
特徴
- インタラクティブな操作: フィルター、スライダー、ドリルダウン機能を用いて、データを自由に操作しながら探索します。
- 柔軟性: ダッシュボードの利用者が自分の興味や疑問に応じて、データを多角的に分析できるよう設計されています。
利用シーン
- マーケティング分析: キャンペーンのパフォーマンスをリアルタイムで追跡し、効果的な戦略を見つける。
- 営業戦略: 地域別や製品別の売上データを詳細に分析し、営業活動を最適化
次に「説明型ダッシュボード」
特定のストーリーや結論を視覚的に伝えることを目的としたダッシュボードです。
ダッシュボードをつくった人の意見やメッセージが反映されたものになります。
以下の特徴、利用シーンがあります。
特徴
- 一貫したストーリー: 事前に設定された視覚化やレポートを通じて、明確な結論や洞察を提供します。
- プレゼンテーション: 見やすく整理されており、関係者への報告や意思決定をサポートします。利用シーン
利用シーン
- 経営会議: 主要経営指標(KPI)をわかりやすく表示し、経営層に対する報告を効率化します。
- プロジェクト進捗報告: プロジェクトのステータスや重要な成果をビジュアルで示し、関係者に共有します。
Tableauダッシュボードの魅力
Tableauでつくられたダッシュボードの最大の魅力は、そのインタラクティブ性と直感的な操作性にあります。
ダッシュボードの利用者はダッシュボードを自由に操作しながら、必要な情報を迅速に得ることができるため、データに基づいた迅速な意思決定が容易になります。
また、各ビジネスシーンのニーズに合わせたダッシュボードを簡単に作成できる点も大きな魅力です。
こちらがTableauで作成したダッシュボードのサンプルです。Tableauを学習したことのある人にはおなじみ(?)のブロンズデモです。
Tableauに付属される「サンプルスーパーストア」データを使って様々な切り口でデータを可視化し、1枚のダッシュボードとしてまとめています。
ブロンズデモに興味のある方は、ぜひこちらのyoutube動画を視聴してみてください!
Tableauによるダッシュボードをわかりやすく理解できますよ。
初めてのTableau : Bronze Demo ~ Data Storytellingの第一歩
もう一つ、ダッシュボードをご紹介します。
四国Tableauユーザ会のイベントで、tamaball3が作成したダッシュボードです。
国土交通四国運輸局様では四国の観光入込数の統計データをオープンデータとして公開しています。https://wwwtb.mlit.go.jp/shikoku/content/2022nendo-irikomi.pdf
この公開データをTableauでダッシュボード化し、四国の観光施設へのコロナ禍の影響を可視化・分析したものです。
「観光入込数のばらつき」を各県ごと、施設カテゴリごと、屋内外施設ごとに比較したものです。高知県や屋外施設の方がばらつきが小さく、コロナ禍の影響が小さかったともいえますね。
ダッシュボードの利用者が、クリックすることでフィルタがかかる動作を実装しており、「探索型ダッシュボード」を意識しています。
引用:https://public.tableau.com/shared/H9WX89Y7T?:display_count=n&:origin=viz_share_link
ぜひ、引用先を参照して実際のTableauダッシュボードの動きを体験してみてください!
3. tamaball3自身のTableauとの関わり
あらためて、tamaball3自身のTableauとの関わりをお話します。
tamaball3がTableauをはじめて知ったのは、数年前に関西で開催されていたクラウド系のイベントです。そのイベントでTableau社が出展しており、そこではじめてTableauの存在を知りました。
当時、某通信会社系のグループ会社でIaaSレイヤのクラウドサービス開発・販売を担当していた立場として、IaaSのレイヤ(ストレージ)に蓄積された様々なデータをTableauを使って可視化・分析している(お客様の)シーンが思い浮かだのです!
「たぶろー?イチロー?何それ??」
「IaaSに関係あるの?」
という周囲の冷たい反応を、ほぼ聞かなかったことにし(汗、Tableauライセンスの再販ビジネスを開始しました。
その後の過程の紆余曲折は割愛しますが、tamaball3自身はその後、別のグループ会社に所属し、2024年6月時点は、地域創生分野でのデータ活用コンサルティングのお仕事をさせてもらっています。
地域創生にはさまざまなステークホルダーの方々が、様々な利害関係のもと参画されているわけですが、データをいっしょにみるという行為を通じて、同じ目線を持つ地域コミュニティを形成し、地域創生施策を実現という壮大な(?)取り組み(データドリブン・コミュニティ)を進めています。
https://www.jt-tsushin.jp/articles/case/platform-codips-20240417
業務の中での、Tableauの活用についても、公開可能な範囲で、おいおい本ブログで紹介していこうと思います。
DATA Saberへのチャレンジ
Tableauとの出会いをきっかけに、ライセンスビジネスの立ち上げ、そして現業では地域創生分野におけるデータ活用コンサルティングへ取り組んでいます。
副業でも、Tableauを使ったDXコンサルティング、デジタルマーケティングへの取り組みなど、tamaball3自身、活動の幅を広げ、より専門的な活動をさせていただく機会が増えているという実感があります!
こうした活動の幅を広げる過程において、DATA Saberへのチャレンジ、そして認定は大きな出来事(きっかけ)となりました。
DATA Saberは上記でもご紹介しましたが、日本発のTableauコミュニティであり、そのコミュニティが運営する認定制度です。いわゆるベンダ認定の資格とは大きく成り立ちも、目指す方向も違います。
DATA Saber認定は、データ分析文化の伝道師として、スキルやマインドを証明するための認定制度です。
この認定を取得するためには、3ヶ月(90日)の間に、Tableauの基礎知識の習得、コミュニティ活動への参加といった実績(決められたポイント取得)を残した上で最終試験受験といった流れになります。
受験にあたって費用は発生しません。やる気と時間確保次第です!
特に師匠と弟子の関係性は特徴的であり、大変面白い試みです。経験豊富なメンター(師匠)からの指導を受けることで、結果としてコミュニティへの参加、貢献といったマインドが身につきます。
DATA Saber認定取得後も継続的に求められるマインドとして、好奇心と学び続ける姿勢、問題解決能力、協力とコミュニケーション能力が重要です。
したがって、認定を受けるにあたって、師匠が面談と採点を行う最終試験(口頭諮問)においては、こういったマインドと資質を有する人材かどうかも重要な合否の判断ポイントとなります。
ちなみに、DATA Saber認定後も、各DATA Saberの活動状況がProfileとして公開されます。以下はtamaball3のProfileになります。
引用:https://datasaber.world/(DATA Saber Dashboard)
地域創生における「データ活用 x 地域コミュニティ」(データドリブン・コミュニティ)」
コンセプトは、tamaball3自身が、DATA Saberにチャレンジする過程で学び、体験したことをそのまま地域に置き換えて実践している活動そのものとも言えます!
DATA Saberに興味をもたれた方は以下のサイトもご参照ください。 そしてぜひチャレンジしてみてください!!
DATA Saberを目指す君たちへ〜Apprenticeの心得
4.優れたTableauダッシュボードを作成するための秘訣
今回の記事では最後のテーマになりますが、いよいよ優れたダッシュボードを作成するための秘訣のお話になります。
tamaball3個人としては、以下の4つの取り組みに尽きると考えています。
① 基礎的なTableau操作の理解
② よいダッシュボードをみて、構造を理解する
③ 自分で実際にTableauを触ってダッシュボードをつくってみる
④ ②〜③を日々の活動として習慣化する
それではそれぞれを説明しますね。
まず、「① 基礎的なTableau操作の理解」
ご説明のとおりTableauはコミュニティ等を介して様々な情報を入手することもできるので、独学でTableauの基本的な操作を学習することもできます。また、組織の中でハンズオンや研修なんかもあったりしますね。
しかし、tamaball3は基礎的な内容は体系的にまた効率的に学ぶのがよいと思います。
個人的にオススメの基礎的なTableau学習方法は、ズバリ動画視聴での学習です!
たとえば、tamaball3はオンライン学習サービスUdemyを使って、以下のコンテンツを受講しました。動画ですので、Tableauの画面の実際の操作をみながら理解を深めることができます。以下の2つのコンテンツは特にオススメです。
データサイエンティストを目指す人のための『ゼロからの Tableau 入門』
Tableauを使いこなしたい分析者のための『ゼロからの Tableau Prep 入門』
公式資格Tableau Desktop Specialistを目指しながら、基本的な操作を学習するのであれば、以下のコンテンツもオススメです。tamaball3もこちらのコンテンツで学習し、無事、Tableau Desktop Specialist認定を取得することができました。
試験対策をしながら基礎スキルを身につける!ゼロからのTableauDesktop Specialist試験対策講座
そして、tamaball3の経験上ですが、実務でTableauを使う際に、多くの場面で必要になるのが文字列のマッチング処理です。特定のカラムから特定の文字列を含むレコードを抽出するようなケースですね。
その際に、正規表現の知識があるととても役立ちます。以下のコンテンツはTableauのダッシュボードを演習素材として正規表現を効率的に学習することができます。
映画1本分の学習時間で分かる!書ける! 分析担当者のための正規表現入門
また、Tableauの理解の上でぜひ理解しておきたいのがSQL。
SQLの構造を理解しているとTableauの裏の動作が想像できるので、こちらのコンテンツもオススメです。
BigQuery で学ぶ非エンジニアのための SQL データ分析入門
実務の中でTableauを使う際に、よく参照・再読するのが以下の2つの書籍です。
前者はビジュアルの観点から、オーディエンス(ダッシュボード利用者)が最も理解のしやすいダッシュボードのつくり方を教えてくれます。
後者は、「データの中に答えなんてない!」という少し過激なキーワードから始まりますが、目的や問題を正しく定義し、価値あるアウトプットにたどり着くためのデータ活用の考え方を丁寧に説明してくれています。
問題解決ができる! 武器としてのデータ活用術 高校生・大学生・ビジネスパーソンのためのサバイバルスキル
どのコンテンツや書籍も無料ではありませんが、自分への投資と考えると「それほど高い投資額ではない、またそれに見合ったリターンを得ることができる投資である」とtamaball3は思います。
しっかりとした土台(基礎)を身につけることこそが、優れたダッシュボードをつくるための大事な最初のステップですね。
次に、「② よいダッシュボードをみて、構造を理解する」です。
「① 基礎的なTableau操作の理解」では、様々なTableauを学ぶための教材をご紹介しました。ほとんどの学習コンテンツの中で扱うデータはサンプルスーパーストアというTableauをインストールした際に添付されるデータになります。
このサンプルスーパーストアは本当によくできていて、学習で扱うには”もってこい”のデータです。ものすごくよく考えられた奥深いデータです。
サンプルスーパーストアを使ったブロンズデモ以外のダッシュボード例はこちらです。
一方、Tableauでサンプルスーパーストア以外のデータを使った可視化や分析を行おうとすると、おおきなハードルが存在するのも事実です。
そうなると、いつの間にかTableauを触る機会も徐々に減っていって・・・といった状況にもなりかねません。
そのハードルをいかに超えるか?
いろいろなダッシュボードをみて「① 基礎的なTableau操作の理解」で学んだ内容を、より実用的な活用イメージとして想像、実践できるかだと考えます。
例えば、TableauPublicというサイトでは、日々、多くのTableau利用者発の優れたダッシュボード(Vizともいいます)の共有があります。このTableauPublicで共有されているダッシュボードを日々眺めるだけでも、ダッシュボードに関する新しい気づきや実用的なヒントを得ることができます。
引用:https://public.tableau.com/app/discover
日本では、
日本Tableauユーザ会(JTUG)のもと、それぞれの地域や特定の業界・関心・分野に応じて、ユニークな活動をしている多くのユーザ会が存在します。
積極的に興味のあるユーザ会に参加することで、より実践的なダッシュボードの情報を入手できます。また、同じ興味を持つ仲間と繋がることができるのも大きな魅力です。
様々なTableauユーザ会の活動状況はこちらのサイトを参照してください。
また、ダッシュボードのデザイン検討(特に配色)の参考として、以下のサイトも参考になります。
tamaball3自身のこれまでの体験を通じて、特にオススメする
「② よいダッシュボードをみて、構造を理解する」
「③ 自分で実際にTableauを触ってダッシュボードをつくってみる」
「④ ②〜③を日々の活動として習慣化する」
をまとめて実践する方法は、
Makeover MondayとWorkout Wednesdayという二つのグローバルなコミュニティを積極的に活用することです!
それでは、それぞれのコミュニティの特徴を説明します。
Makeover Monday
https://data.world/makeovermonday
Makeover Mondayは、毎週月曜日に公開されるデータを使用して、ダッシュボードを改善するコミュニティサイトです。このコミュニティに参加することで、以下のメリットがあります。
- 実践的な演習:
- 毎週異なるデータが提供されるため、”サンプルスーパーストア”以外の様々なデータの取り扱い方やTableau操作やダッシュボードのつくり方を学ぶことができます。
- フィードバック:
- 完成したダッシュボードをTableau Publicに公開し、X(旧Twitter)に投稿することで、他のコミュニティ参加者やTableauの専門家からフィードバックを受け取ることができます。
- コミュニティへの参加:
- 他のコミュニティ参加者と交流し、彼らのダッシュボード作品を見ることで、新しいアイデアや技術を学ぶことができます。また、自分のダッシュボードを共有することで、コミュニティに貢献することもできます。
Makeover Mondanyについては、以下の記事なども参考になります。
https://www.principle-c.com/column/tableau/makeover-monday-introduction
Workout Wednesday
WorkoutWednesdayは、毎週水曜日に発表されるTableauを使ったチャレンジ課題を解くことによって、Tableauの高度なスキルを磨くコミュニティ活動です。このコミュニティに参加することで、以下のメリットがあります。
- 技術的なスキルの向上:
- 各チャレンジ課題は具体的な技術的課題を含んでおり、Tableauの高度な機能やテクニックを学ぶことができます。例えば、複雑な計算や高度なフィルタリング、インタラクティブなダッシュボードの表現方法などです。
- 問題解決能力の向上:
- 与えられたチャレンジ課題を解決するために、自分のTableauスキルを駆使して創造的な解決策を考える力が養われます。
- 学びと成長の機会:
- チャレンジ課題の結果を他の参加者と共有し、彼らのアプローチや解決策を学ぶことで、自分の知識やスキルを広げることができます。
Workout Wednesdayについては、以下の記事なども参考になります。
https://www.yarakawa.com/single-post/how_to_workoutwednesday
https://www.principle-c.com/column/tableau/workout-wednesday
また、この2つのコミュニティの活用については、先に説明したDATA Saber認定取得の過程で、コミュニティポイント取得方法として推奨されています。
DATA Saber認定にチャレンジしつつ、2つのコミュニティを体験するのも、良い方法だと思います。
https://datasaber.world/#community
tamaball3自身は、このMakeover MondayとWorkout Wednesdayの取り組みをDATA Saberチャレンジのタイミングから開始し、ほぼ毎週、約4年間続けています。ほとんど趣味(?)として習慣化しています。
この2つのコミュニティ活動を同時に進めるメリットとして、Workout Wednesdayで身につけたダッシュボード作成テクニックを、Makeover Mondayで実践できることです。
具体的な事例を示しますね。
#WOW2024 | Week 13 | Can you build this segmented bar chart?
Workout Wednesday「2024年第13週」のテーマが、セグメントバーチャートの学びでした。一つのバーチャートの中に異なるセグメントのバーチャートを表示するというチャレンジでした。
こういった種類のバーチャートは、Tableauの基礎的な操作では表現が難しく、応用的なチャレンジになります。
ダッシュボードの完成イメージはこちらです。
それぞれのサブカテゴリごとの売上を表す棒グラフの中に、年ごとの売上の棒グラフを重ねた表現になっています。
このWorkout Wednesday2024年「第13週」のテーマで身につけたセグメントバーチャートのテクニックをMakeover Mondayで実践したのが以下のダッシュボードです。
2024/W20 US-Made Gun Exports 2005-2022
https://data.world/makeovermonday/2024w20-us-made-gun-exports-2005-2022
米国で生産されたGunが世界中のどの地域(国)に輸出されているかをセグメントバーチャートを使ってダッシュボードとして表現したものです。
つまり、Workout Wednesdayを優れたダッシュボード作成のための新しい技術習得の場、Makeover Mondayを実践の場として位置付けることで、各々のコミュニティが持つメリットを最大限、活用することができるのです!
そして、この活動を習慣化するこそが、
優れたTableauダッシュボードを作成する秘訣
とtamaball3は考えます。
5.まとめ
今回の記事では、優れたTableauダッシュボードを作成する秘訣について、tamaball3の体験や実践内容をもとにお話しました。
イチローもこう言っています。
「やっぱり、小さなことを重ねることが、とんでもないところに行くただ一つの道なんだなとというふうに感じています。」
「以下のプロセスの地道な積み重ねこそが、優れたTableauダッシュボードを作成する秘訣そのもの」
これがtamaball3が本記事で一番伝えたい内容です。
① 基礎的なTableau操作の理解
② よいダッシュボードをみて、構造を理解する
③ 自分で実際にTableauを触ってダッシュボードをつくってみる
④ ②〜③を日々の活動として習慣化する
今回の記事では、
Tableauとはなにか?Tableauダッシュボードの特徴、
tamaball3ことわたし自身のTableauとの関わり、
そして最後に
優れたTableauダッシュボードを作成するための秘訣!
についてお話しました。
今回は長い記事になりましたが、今後がダッシュボード作成に関わる短めの記事を、定期的にアップしていきます。
どうぞ、引き続きよろしくおねがいします!